この日は風向きと波の予報共にヒラスズキ日和だったのですが、前日夜から午前中にかけて雨予報。午前中は10㎜前後と大雨が降る予報で、本来なら釣行はあきらめる悪天候。しかしこの週はどうしてもこの日しか休みがとれないという状況と、通っている磯周辺の状況を継続的に観察する為に、どうしてもこの週は現地に足を運びたいという思いがありました。幸いにも午後からは雨が上がる予報でしたので、非常に迷いましたが当日の午前中福岡を出発し現地に向かう事にしました。
強風注意報が暴風警報に
福岡を出発するころには雨も結構降っていて、現地の天気予報も同様の大雨。風に関しても10m前後の予報で、強風注意報が発令されている状況・・・だったのですが、なんと移動途中で暴風警報へと切り替わるw。
現地へ向かう運転中、運転席からでも確認出来るぐらい海は大時化状態です。
現地に近付くにつれ、風の強さはどんどん増しているようで、表面はとてもじゃないけど釣りになりそうにありません。
下げ潮狙いの一発勝負
現地についてみると予想以上の大爆風。ガチで強風過ぎて車のドアを開けるのにも少し強めの力がいります。
実釣のタイミングは満潮からの下げの時間帯。風表は竿を振る事以前に磯の上に立つことすら危険だと感じた為、風裏になる2カ所にポイントを絞ります。時間も正午前。この2カ所のポイントを外したら、他に釣りが成立するようなポイントは近場にはありません。『まさに一発勝負、ワンチャンスを獲れるかどうかがカギになる』と、自分に言い聞かせながらポイントへ向かいます。
ポイントが見渡せる場所まで歩いて行くと風裏でこの状態。
この写真ではある程度良い感じの状態に見えるかもしれませんが、いざ前線に立ってみるととにかく風が強くてやり辛い状況です。吹き荒れる強風に紛れて、いきなり突風が吹きつけます。ある程度高さがある岩に立っていると、バランスを崩してしてヒヤッとするタイミングが何回もありました。
さらには、右から左に向けて強烈なウネリが短いピッチで入ってくるため、風と同調してほとんどのルアーは一瞬にしてサーフィン状態で滑ってしまう状況です。
ヒラスズキがウロウロしているであろう、サラシの向こうにルアーを飛ばしたいのですが、強風の影響でかなり厳しい状況。手持ちのシンペンでは届くには届くのですが、ことごとくサーフィン状態で、ラインの回収速度以上に勢い良く滑って行きますw
正直ある程度投げた状態で、本日はもう無理だろうと思っていました。
風が弱まる一瞬を狙う
それでも何とか反応を得ようと、水つかみの良いミノーに変えて探る事に。
これだけ大きなサラシが広がっているのですから、ミノーが届く範囲でもサラシの中に潜んでいる個体が少なからず居るのではなかい?と期待して広範囲を探ってみます。
が、やはり無反応。
やはりサラシの中まで入って来れる個体はほとんどいないようで、全く反応はありません。たぶんウネリの状態がかなり強いのと、まだまだ水温が安定していないからだと思います。
結局本日の狙い目は、『風が弱まる一瞬のタイミングで、なおかつ綺麗なサラシが広がる状況』にいかに正確にキャストする事が出来るか。がポイントにそうです。
タイミングとワンチャンスを物にする
結論から言いますと、下の写真のポイントで1本キャッチする事ができました。
写真中央より少し右側の、ちょこっと頭をだしている岩さらに右奥へキャスト。(このキャストが強風の為難しいのですが)そこから風の力を利用してサラシの切れ目を流してきた所で『ゴツ』っとバイト。
正直最初のファイトも大変だったのですが、魚を止めてから足元まで持ってくるまでが非常に厳しかったです。目の前には邪魔な岩がたくさんあり、ラインを巻いてしまえば即ラインブレイク間違いなし。意外と引き波も強く魚も流れに乗って抵抗します。
それでもどうにかこうにか岩をかわして無事にランディングする事ができました。
サイズはジャスト60㎝。ちょっと痩せてはいますがとても綺麗な個体でした。
やはりしっかり追い切れていないのか、ウネリの影響でしっかりルアーを捕らえ切れていないのか、食いが浅い印象を受けます。
今回もテールフックが頭の部分にかかっている状況でランディングしました。
今回選んだルアーも毎度おなじみのブローウィン140S。
正確に飛んでくれて水つかみの良いリップ、そして#4の3フック。
毎度このルアーには助けられます。
その後も何度か良いタイミングでルアーを引く事が出来たのですが、魚らかの反応を得る事ができませんでした。さらに徐々に潮位も下がり、サラシの距離がどんどん遠くなったため、今回は終了としました。
最後に
いやー、今回も何とか1本獲れて本当によかったです。
ワンチャンスを獲れるかどうかがカギになると思って実釣に臨みましたが、まさにその通りの結果となりました。これでバラシていらた精神的ダメージが半端ではなかったかもしれませんw
やはり良いサラシが広がるタイミングで、しっかりと良いコースを引く事ができれば魚は反応してくれますね。
海の状況も確認する事ができたし、潮位のタイミングも確認する事ができました。
ベイトの状況は目視で確認する事はできず、鳥も飛んでいませんでした。(たぶん飛べる状況ではなかった)
ちなみにお腹の中にもベイトは全く入っていませんでした。
今回は釣行時間も短く悪天候であった為、開始直後は少し諦めていましたが、最後まで粘って良い結果を出す事ができました。それではまた。
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