結局あーだのこーだの言いながら乗り遅れた21年のヒラスズキ後半戦。
10月は見事に釣り切らない1ヶ月だった・・・。いや、考えないようにします。
という事で気持ちを新たに11月、ちょっと長めの釣行に行って参りましたので、今回はその釣行記です。
ヒラスズキ狙いなのに・・・やっぱり凪
10月以降、休日と時化のタイミングが本当にマッチしない状況で、この1ヶ月間の休日は殆ど凪で終わってしまいました。
それでも釣りには行ったんですけどね・・・のーばいとのーばいと
11月に入り、4日間の連続休暇を設定。思う存分ヒラスズキを探す計画をしていたいのいですが、いざ日程が近づいてくると凪、凪、凪、凪の4日間予報・・・。
『いやーマジで今年はタイミングが合わん、やっとられんわー』と半分不貞腐れ気分になりましたが、そうは言っても今更休みを変更する事も出来ないし、天候だって急変するはずもありません。
とういう事で、ただ何もせずに休日を過ごしていても仕方ありませんので、テーマは『凪ヒラ』という事で凪の1本を目標に現地を目指すことにしました。
(1日目)他力本願!何もせずお土産確保!
釣行初日、朝マズメから頑張るも当然のごとくノーバイト。ベイトも全然見えないし、サラシなんて全く無し。
日が昇って明るくなってくると、餌釣りの方もチラホラ見え始め、各それぞれがいろんなターゲットを狙って釣りをしています。
鳥ものーんびり飛んでいますね。
いつもの殺伐とした無言の場所取り合戦とは違い、平穏な雰囲気が流れていて、これはこれで心が和むひとときとなりました。
私も一応青物用プラグなんかも準備していたため、この平穏な雰囲気を楽しみながも『キャス練や!』なんて独り言を言いながら投げていると、いきなり『コンコンコン・・・ゴン!』と竿がぶち曲がる!!
『隣のおじいさんの釣竿がですけどw』
どうやら底物を狙っている雰囲気だったのですが、強烈なツッコミで苦戦している様子。
結構ご年配の方で動きも鈍くゆっくりで、少しヨタついた感じもあり、気になったので見に行くことに。
ランディングでの最後のブリ上げが必要な落差が1mぐらいあり、無理矢理ぶっこ抜こうとしていたのですが、もう少しの所であがりません。
波もほとんど無いし厳しそうだなーと感じたので、「良ければ取り込みますよ?」と尋ねると、ラインを掴んで抜いていいという事なので、取り込みに水際まで行くと、水面に浮いているのはまさかの石鯛!しかも結構デカい!
しかし魚の方も観念している感じだったので、しっかりラインを掴んで見事にキャッチ。
初めて見る魚だったし(釣り場で)、かなりデカいし迫力十分で、人の釣った魚ですがこれには私もついついテンションが上がってしまいました。
「おじさんやりましたね!、よかったですね!」とおじさんのもとへ持ち寄ると、少し半笑いで「持って帰ってええよ」と。
「え?笑、さすがにこんな高級魚もらえませんよ。おじさんいらないのですか?」と聞き返すと、「もう3枚持っとる」と言い少し後方に置いてある水汲みバケツを指差す。
思わず指さされたバケツを見てみると、石鯛2匹の尻尾が出ているではないですかw。
しかもどれも同サイズの石鯛っぽかったですね。
「え、おじさんヤバいですね笑。石鯛ってこんな釣れるもなんですか?」と聞くと、「オレは石鯛一筋○○年(うまく聞き取れませんでした)やからね!」と、ちょっと謎の回答でしたが、本当にもらっていいのか再度確認すると、持って帰っていいと言うのでありがたく頂く事にしました。
約52㎝、3.5kg程度の立派な石鯛。ヒラスズキや青物とは違うオーラを放って本当にかっこいい魚。
ヒラスズキや青物系を狙っていると、ほとんどお目にかかることはないでしょうから、僕にとっては幻の魚といった感じです。
何もしてないのにお土産確保!ありがとうおじさん!
その後は、このエリア一帯をランガンし続けて、ベイトを中心に探しつつ、薄いサラシをチェックし続けましたが完全ノーバイト。まだまだ初日、これから時間はあると言う事でこの日は少し早めに上がって、翌日以降に備える事にしました。
(2日目)歩き続けて1匹のヒラスズキ!
釣行2日目、今回の釣行で一番ヒラスズキの可能性がある日がこの日。
とは言っても波の予報が午後から0.8mと少しだけサラシてくれるか?と期待できる程度。夕方1発勝負になるだろうと予想はしていたのですが、案の定サラシはほとんど無い上に、ベイトの存在を確認することができません。
これは困ったなーと思いながらそれでも朝から歩き続け、可能性のありそうなショボショボサラシをチェックしていると『コツ』と反応が。
渾身の合わせを入れると、しっかりフッキングした様子・・・ですが最初少し走った程度で、すぐ寄ってくるし、重さもほとんど感じない・・・。これは魚が違うな・・・と上がってきたのはイサキさんでした。40㎝を少しきるぐらいのいいイサキでした。
(まさかのキャッチ時のイサキの写真データ破損のため写真無し。)
ヒラスズキ狙いで、まさかの他魚種を2種類キャッチ。美味しい魚だしこれはこれで嬉しい1匹をキャッチ出来ました。
いよいよメインイベントの夕まずめ
結局イサキを1匹キャッチしただけで、他に有効な情報を得る事が出来なかったため、夕まずめ1発勝負のポイントへ。
夕方から可能性があるとは言え、波はほとんど無く魚が付くポイントは限られているはず。正直、このポイントに立つ事が出来なければ今日はほぼ終了で間違いないはず。要は『先行者がいれば終わり』といった状況であると考えていたため、時合いの1時間ぐらい前からポイントにて待機する事にしました。
結果、だーれも居ない。来る気配もない。1時間の休憩ですね笑
風はほとんど無い、ポイントまでの距離も余裕で射程圏内、ウネリも小さく若干のサラシを形成する程度。
『機は熟した。後は1回のチャンスを獲れるか、獲れないか。』・・・魚が居るかも分からんのに何言ってんのw
本当に最初の1投目が肝心で、バラしたらこのポイントは潰れる可能性がある。と慎重に投げた1投目。
『コン』と申し訳ない程度に舐めるようなバイト・・・。
当然フックにノった感触もなく、叫びたくなる気持ちと共にどうする事もできず呆然とルアーを回収。
これはやらかした・・・多分もう反応してくれませんよね・・・?
と半ば諦めた2投目。
もうね、これまにないぐらい『ガッツーーーーーン』と明確なバイトでガッツリ食ってくれましたwえ?1回のチャンスを獲れるか獲れないか?キッモw
62㎝3kg程度の元気なヒラスズキで、ランディングでのやり取りの際、エグい引きで楽しませてくれました。
その後は本当に無反応な海に戻り、この日はこれにて終了。
いやぁー本当にこの1本をモノに出来るか出来ないかで、精神的に余裕が生まれますね!
これもまた、磯のルアーフィッシングを面白くする要因の一つだと思います。
(3日目)最終日は青物を狙う
最終日の朝マズメ。この時点で石鯛、イサキ、ヒラスズキの3種目を達成しているため、精神的には非常に余裕がある状態で最終日を迎える事が出来ました笑。下手くそなんでこんな展開なかなかありませんよ。
2日間歩いて回った際、現地で会ったアングラーさん数人が言うには、どうやら青物が結構回っていて毎朝釣れているとの情報がチラホラ。
凪の予報だった為朝から青物狙いに行く事にしたのですが・・・ポイントに行くとやや荒れ気味。
たまに大きなウネリも入ってきて瞬間的にサラシが出たりします。
沖では若干ですが白波が立つほど。風もそこそこ吹いていて、もしかしたらヒラスズキもいけたんじゃないかと思うほどですが、大体この程度のコンディションだと苦戦するパターンが多い気がします。釣れなくはないんですけどね。
お話ししたアングラーさんの話によると、朝一青物の回遊はトップが好反応という事だったので、持っていたラピードF160からスタート。
これが本当に反応良く結構追ってきて炸裂するのですが、なかなか針ががりしませんでした。1時間程度で4回ほど水面を割って出たのですが全部ダメ笑。青物は素人なので原因がわかりません。プラグ大きかったのかな?
周辺では大規模なボイルもあったり、鳥が突っ込んだりと雰囲気はかなりよかったんですけどね。
それから日も登り明るくなってきたからか、表層での魚の気配が消えた為シンキングペンシルに変更。
ジャンプライズのピピデビル。
いつの日だったか某釣具屋さんで安売りされていたので、衝動的に買っていた商品。確か販売されたのは結構最近だったと記憶しているのですが、なぜあんなに値引きされていたのか謎。
飛距離も出るしフォールスピードも速い(結構風があったのでフォールさせやすかった)という単純な理由でこのペンシルを選んだのですが、これがまさかの好反応!
着水後10秒ぐらいフリーフォールでカウントして、ただ巻いて来るだけで『ゴンッ』
もういっちょ同じ事して『ゴンッ』
とまぁ、約70㎝4kg前後のヤズさんですが、回ってくれば好反応を示してくれました。
午前中はこの繰り返しで4回ぐらい回遊にあてる事ができ、その中で1匹だけ良型の青物をかけたのですが、足元の根に巻かれてラインブレイク。ピピデビルを持って行かれたところで今回の遠征釣行は終了としました。
最後に
今回は3泊4日のちょっと長めのヒラスズキ遠征。ほとんど凪予報の状況で絶望かと思われましたが、意外にもヒラスズキ以外の魚たちがお相手してくれて結構満足な釣行となりました。
すごい迫力!こう見ると何狙いで釣りに行ったか分かりませんねw
これもまた磯釣りの魅力の一つだと思います。
石鯛の歯すごい・・・お腹からは本当にウニが出てきました。この歯でガシガシ食べてるのでしょうか。
魚体も白身でめっちゃ美味。ほとんど刺身で食べましたが、初日は食感が最高。2日目以降は旨味が増して最高。どちらにせよ美味しかったです。
快く譲ってくれた現地のおじさん、本当にありがとうございました。
一応、『凪の1本』という目標は達成しましたよw
それではまた。
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