長崎県地磯のヒラスズキ。今回はホント最後までダメかと思った釣行になりました。何とか最後までやり切り釣果を出す事ができましたが、反応とタイミングのあまりの悪さに久しぶりに心が折れそうになる寸前でした・・・w
予報より荒れた現地、これが苦戦のはじまり
週間天気予報ではこの日は晴れ。私は休日。風は前日からしっかり吹く予報で、翌朝の朝マズメには波高2mのち1.5mとヒラスズキにはドンピシャなタイミング。これはイケると思い前日に仕事を無理やり終わらせて、当日は友人とのちょっとした予定があったのですが、急用が出来た「風が吹いたので休みます」と言って予定をキャンセルし、前日から現地へ乗り込み車中泊。
翌朝暗いうちから準備をするため車を降りたのですが、どうも私がイメージしていた状況よりも風が強い・・・。まぁ、ここまで来たのだし何もせずに帰宅するわけにはいかないとポイントに向かいます。
ポイントへ着くと思った通りの爆風。何ですかこれは・・・いや、めちゃくちゃ荒れていて釣りにならないという程の状況ではないのですが、横風で釣り辛くおまけに不定期でバカ波がいきなり押し寄せてきます。本日はこのウネリが結構大きい状況で、いきなり膝下ぐらいまで上がってくるような状況が度々あり、防衛意識の方が勝ってしまいどうしても釣りに集中出来ない状況でした。
他のポイントをまわるもダメ。
最初のポイントで少し粘ったのですが、釣りを続けるのは危険と判断し別の磯へ移動する事に。朝マズメのゴールデンタイムをほとんど無駄にしてしまいましたが、まだまだ時間に余裕があると次のポイントへ移動。
ここのポイントはエントリーが少し大変なのですが、磯へ降りてしまえば沈み瀬や小さな湾処になっている部分があり、魚が付きそうなポイントが多々ある場所です。潮位的にも良いサラシが出ているはず。そう思いここを選んだのですが・・・なんと15分程度かけて降りたその先には・・・先行者。『えっ・・・先行者!?』と思わず呟いてしまいましたが、このポイントで後者が入る余地などあるわけもなくおとなしく移動する事に。15分程かけて降りてきた山道は、当然上りは地獄となり(気持ち的に)とてもじゃないけど15分で戻るなど不可能。半分以上心折れた状態だったのでなかなか足は進まず、途中何度も休憩をはさみます。結局車に戻るまで30分程度はかかっていたかもしれません笑。準備も含めこのポイントだけで1時間消費。チーン合掌。
結局この日は最初のポイント含め、ほとんどロッドを振ることなくウォーキングのみで前半の部を終了してしまいました。
しかし、帰り際にも周辺に駐車してある車がないか探したのですが、釣り人らしき車は見当たりませんでした。この波高の中渡船で来られたのでしょうか・・・。
安全なゴロタサーフへ
時間的にもう少し余裕があったのですが、先ほどの山登りで完全に心が折れてしまいました。次のポイントへエントリーするのにもうひと山越えるのは、時間的にも気持ち的に厳しい・・・。オジサンニハツライノヨ。と言う事で次はエントリーが比較的簡単なポイントに。
移動途中にちょっとしたゴロタサーフのポイントがあるのですが、この日は風向きとマッチしており良いサラシが広がっています。※風景写真撮り忘れました。
ここもゴロタを徐々に歩きながらランガンし探っていくポイントで、約40~50mぐらい先からある程度深くなっているようで、そこから手前のシャローを狙っていきます。まずは手前のシャローからと思いミノー等で探ろうとするのですが、向かい風に負けて全然飛距離がでません。ミノーでは狙いたいゾーンを引けないので早々にヘビーシンペンをチョイス。
選んだのはJackson(ジャクソン) アスリート 12SSP。このシンペンはとにかく飛距離が出て、浮き上がりが早いという特徴のシンペンです。これをサラシの向こう側まで飛ばしてレンジを変えながらサラシの中に入れて魚を探していきます。
アスリート 12SSPに変えてからの反応はすぐに出ました。
着水後すぐにテンションをかけ表層を引いて来ます。ラインをはり適度なテンションをを保ちながら引いてくる事が大切です。その後サラシの中に差し掛かると『コツッ』というバイトが。
結構引きは強かったのですが、意外とサイズは50㎝に満たない個体でした。その分お腹がデップリしたヒラスズキでしたね。
その後もゴロタサーフを結構歩きながら探っていったのですが、後にも先にも反応があったのはこの1本のみ。ですが非常に心救われた1本となりました。ホントツレテヨカッタヨ。
Jackson アスリート 12SSP
このルアーには本当に助けられる事が多く、私は一軍BOXに入れる事が多いです。
今回もこの強風下の中、ゴロタ浜にできるサラシの奥に投げ込みたい。サラシに突入させる前に出来るだけルアーを見せたいけれど、ミノーでは飛距離的に厳しいといった状況でしたので、非常にマッチしていたのだと思います。さらに極端な後方重心設定のため飛距離は抜群で、フリーフォールでは沈下速度は速く、ラインテンションかければ浮き上がりやすいという設定。
今回のように非常に風が強い状況のなかでは、風を利用しラインにテンションをかけると遠投した先でもわりと表層部分を引く事ができます。
もともとはサーフのヒラメ、マゴチをターゲットにしたルアーみたいですが、他にもマッチするフィールドはたくさんありますね。河川の明暗狙いでも非常に使いやすく活躍してくれるルアーです。
捌いてみると内臓脂肪がすごかった
サイズは帰宅後に適当に計測してみたのですが、やはり50㎝に満たないぐらいのサイズでした。
捌いてみると内臓脂肪がびっしり笑。ほとんど内臓部分が脂で覆われています。
腹側にもびっしりとついている脂肪。完全メタボ。ここまで脂がのったヒラスズキは初めて見ました。いや、過去に捌いた魚でもはじめてかもしてません。すごい脂でしたねw。
お腹の中には大量のベイトが入ってました。
結構偏食している感じですかね。イワシっぽいのが1匹とアジ子?ぽいのとその他・・・食い過ぎやろw。
最後に
今回は非常に苦しい展開のヒラスズキ釣行のお話でしが、何とか1本獲れたので心救われました。
『ヒラスズキは歩いてナンボ』とは良く聞くけれど、今回はまさに歩いた釣行となりました。いや、これだけ歩いたから1本獲れたと思ってもいいかもしれませんが、状況的にはもっと釣果が出ても良かったと思っています。今回の釣行は反省しつつ、次回はもっと歩いてでも釣果を出せればと思います。それではまた。
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