12月に入り秋も終わりに近づいてまいりました。そろそろ福岡近郊のイワシパターンを探しに磯に行かなければと思っているのですが、熊本のロケーションと有明鱸がどうも忘れられず、休みのたびにどうにか熊本に行ける時間を捻出できかないかと思っているのですが、なかなかそうもいきません。今回もどうにか時間を作り熊本まで遠征に行ったのですが、厳しい遠征となってしまいました。
まずはいつもの球磨川へ。
10月からあまり良い状況ではなさそうな球磨川河川。自分の足で歩いたわけではないので詳しくは分りませんが、11月も状況はぱっとしていない様子。11月の中旬になるにつれベイトであるコノシロも河口方面へと移動を始めたかと思うと、すぐに姿を消したようです。今回私が遠征したタイミングでは上流から下流見て回りましたがコノシロの姿は全然確認できませんでした。
とりあえず夕マズメの中流域に入り様子を見るも気配は全然ありません。夕マズメと上げ潮が重なり、水量、流れ共に文句無しなのですが、バイトすらありませんでした。やはりベイトとなるコノシロが抜けてしまうと、シーバスも共に抜けてしまうのでしょう。上中流域にはベイトの気配がほとんどない為、一旦休憩し再度入りなおす事に。中流域より上が非常に厳しい状況だったため、満潮からの下げは河口エリアを中心に狙ったのですが、これがまたかなり厳しい状況でした。ぶっちゃけもう秋の気配は感じられず、真冬の河川のような状況でした。
球磨川本流を捨てて前川へ行くも・・・
満潮からの下げに河口に入りましたが、気配は一切感じられません。これはダメだと中流域に移動。最近振るわない一級ポイントにエントリーしますが、こちらも全然気配なし。最干潮間際にいい流れが入ったのですが魚の気配はありません。どうにか魚は着いていないかと流れのピンや沈み瀬のピンを打ちながら下って行くのですが、反応が返って来ないまま瀬尻の流れがぶつかるポイントで大きなアタリ。ゴツっといったバイトでしたが、なんと痛恨のバラシ。エラ洗い一発で外れてしまいました。こんだけ生命反応が無いと、もう次は無い気がして非常に残念です。予想通りこれ以降アタリは一切得られず最干潮で一旦終了。
そのまま上げ潮のタイミングを狙い前川方面に移動する事に。前川は中流域に多少のコノシロの気配が感じられましたがそんなに大量にいるわけでもなく、追われている気配もありません。周辺を淡々と打って回りましたが、こちらでも反応を得る事は無く当日は終了としました。
魚を求めて天草方面へ。
球磨川水系が非常に厳しい状況だったため、当初計画には無かったのですが天草方面へ移動する事にしました。とはいっても天草方面はほとんど経験が無い私。ネットの情報と航空写真だけを頼りに行ってまいりました。実際に行って思ったのですが、天草方面は本当にいいフィールドですね。シーバスに適したポイントがたくさんあり、地形もさまざまでベイトも豊富、歩いて開拓すればたくさんのポイントを見つけられそうです。今回は急な天草釣行で事前情報があまりありませんでしたので、有名ポイントの5橋周辺にエントリーしました。エントリーする前に観察していると、橋脚の明暗付近で小さいですがボイルが散発しているのを確認。とりあえず一匹キャッチしたい気持ちがありましたので、明暗のボイル打ちから開始。下げ潮のタイミングでしたので潮位についてはあまり気にしていなかったのですが、大きな石が沈んでいたり、いきなり掘れていたりと転倒の危険が多かったです。やはり一人での初めてのフィールドは安全第一で行くべきですね。
なんとか足場の安定と、周辺の足元の状況を確認し明暗打ちを開始。数投で生命反応がありましたが・・・この子は誰なのでしょうか・・・?
私もそれなりに釣りをしていますが、見た記憶の無い魚だと思います。ルアーにアタックして来てくれたのか、スレ掛かりなのかは不明ですが天草初の魚は謎の魚でしたw
気を取り直して再度明暗を狙っていくのですが、一つ腑に落ちない事が。ここのポイントは『流れ』がいまいちつかめません。河川でしたら基本は上流から下流に向けて水が流れていきますので、立つべき位置はある程度明確になるのですが、島と島の間に位置するこのポイントはどっちが上流でどっちが下流という指標が無く、ルアーを投げても基本まっすぐ帰ってくるのです。多少流れが出始めて、やっと明暗に流し込みやすい流れが出たかと思えば潮下側の明暗でボイルが出たりする。非常に珍しい展開で戸惑いましたが、立ち位置より50~60m先は安定して潮上側でボイルが出ていたため、ピンポイントでその周辺を狙いなんとか一本キャッチする事ができました。
サイズ的には50㎝クラスでしたが、やっとシーバスをキャッチできました。たぶんこのまま続投すればまだキャッチ出来たのかもしれませんが、今回は数では無くサイズを狙った熊本遠征なので、すぐにその場所を移動。この橋脚周辺は大型の実績が非常に多いと言う事で朝マズメまでチャレンジする事にしたのですが、やはり初場所は難しい。地形、流れ等を探りながら歩き回って行ったのですが魚からの反応を得られる事は無くその日は終了となりました。
天草地磯ラストチャレンジ。夕マズメの1匹。
2日間フル活動で投げ倒していたため、さすがに3日目は体力的にも辛く車に戻った瞬間に寝てしまいました。3日目最終日は気づいたら14時頃という失態w車中泊でしたが非常に気持ち良く寝ていましたね。おいおい最終日なのに何やっての。。。なんて思いながら、やはり年齢を重ねると少しずつ無理ができなくなるのでしょう。10年前なら3日ぐらい平気だったんですがね・・・笑
という事で最終日は前日に目星をつけていた地磯にエントリーする事にしました。本来なら朝方の釣行終了後、このポイントを下見しながら釣行し地形等を把握しておく予定だったのですが、いきなりの本番となってしまいました。
このポイントは全体的非常に大きな石がたくさんあるゴロタ場の様なポイントで、岬の先端はなかなか早い流れが走るポイントでした。回遊してくるシーバスは高確率でこの岬の先端を通過していくのではないかと思います。ただし、全体的に浅い。というより沈んでいる石が大きく釣り辛い印象ですね。干潮間際だと水深1~1.5m前後だと思いますが、30~50㎝近い沈み石というか岩に近い感じのストラクチャーがいたる所に沈んでいます。仮に魚を掛けてランディングに夢中になると、沈んでいる石に躓いて転倒してしまう事間違いないでしょう。
といった感じで周辺の地形を探り、少し潮位が上がってきたタイミングで釣行開始。コスケ110Fがギリギリ引けるかといった感じです。これでもたまにストラクチャーに触る所があるので注意しながら探ると、なんか違和感あり。アワセを入れるも反応無し。と思って回収したら・・・
とても小さなふぐさんでした。合わせた瞬間反応がなかったため、魚じゃなかったか・・・と思いましたがやはり生命反応あり。最近のタックルは本当にすごいです。本当に小さな違和感も感じ取れますね。
そのまま夕マズメも終わりに近づき、いよいよ日が完全に沈みかけたころ、目の前10mぐらいで小さなベイトが数匹飛び跳ねました。ん?と思った瞬間に私のロッドにゴンと大きな感触が。飛び跳ねたベイトに気をとられてしまったため反応が遅れましたが、しっかりと合わせを入れ魚である事を確信。周りには無数の沈み根がある事は明らかですので、極力ドラグを出さないように強引に引きずり出し、何とかランディングできました。3日間熊本らしい釣果に恵まれなかったため、ほっとした瞬間でしたね。
ギリギリ70㎝超える魚体でしたが、肥えていてトルクのある良い魚体でした。ランディングの最後の最後、あんなに注意していたゴロタにリーダーをまかれてしまい、ぶち切られる寸前だったのは内緒です笑
ちなみに今回は地形の変化を探る為、ベイトを探す為にルアーを5本もロストしてしまったのも内緒です。チーン・・・合掌。
最後に・・・
今回は今年最後の熊本遠征について書いてみました。今年は遠征に行けるタイミング等や回数が少なく非常に厳しい結果となりましたが、それでも数本の魚に出会えたり、新しいフィールドに挑戦できたりと間違いなく自分のプラスになった年でもあります。年末年始に向け何かと忙しくなりますが、また来年大きな有明鱸に出会えればと思います。それではまた。
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